TCGのへや

業界人インタビュー ~第3回 ブシロード 高田さん 2部~

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Hachiがカードゲーム業界で働く人にインタビューをして、生の声をお届けする「業界人インタビュー」のコーナー!!
今回は株式会社ブシロードに勤務されている高田さんにお話を伺いました!!
TCG制作現場で働きたい方の参考になれば幸いです。
※今回のインタビュー記事は3部構成になっています
第1部:http://tcgnoheya.net/column/7443/
第2部:本記事
第3部:http://tcgnoheya.net/column/7467/

第2部


Hachi 開発のお仕事はお仕事は『ヴァイスシュヴァルツ』を担当した?
高田 そうですね。東京に行った時がちょうど『涼宮ハルヒの憂鬱』とか『ペルソナ4』とかの発売あたりで。
自分が開発担当として関わったのが『禁書目録&超電磁砲』や『Angel Beats! & クドわふたー』辺りですね。 そのあとは『カードファイト!! ヴァンガード』の開発
それから『フューチャーカード バディファイト』の開発ですね。
Hachi その辺りから“アミーゴ★タカタ”が登場し始めますね。
どういう経緯でアミーゴは誕生したんですか?

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アミーゴ★タカタ(画像提供:株式会社ブシロード)

高田 コロコロコミックでやっていくなら、次世代ワールドホビーフェアとか、ステージに出るキャラクターが必要だろうと。

まず一番最初に必要だと思ったのは、もりしー(森嶋秀太さん・『バディファイト』の“大盛爆”役)。顔もカッコいいし、カードゲームをすごく理解してくれてるし。アニメの方でも活躍していて、カードユーザーさんにもアニメファンにも親しみのあるキャラクターだから、まずマスト。で、本来もりしーだけでOKだったんですけど、カードゲームのショーとして、やられ役も必要だと。

でも、そういうヨゴレ役を外で探すのは無理かなと。「それじゃあ、社内で作ろう」という話が出て。
そこで、社長が「じゃあ高田。お前がいつものまんまで出たら?」
みたいな感じになったんですよ。
僕、私服でもポンチョとか着てたんで。
Hachi あの衣装普段着だったんですか!?
高田 民族衣裳系好きで、そういうの結構持ってたんで。
もう服だけでインパクトあるしって(笑)。
あとは大きい帽子とかアクセントつけて。
Hachi 自分がキャラクターになることには、結構乗り気だった?
高田 やりたくはなかったけど、平社員では「NO」とは言えなかったです(笑)。
でも、出たがりな人間が他にいなかったんで、だったらもう仕方ないなって。
Hachi 乗り気じゃなかったんですか(笑)。
そうすると、高田さんの中で「一番楽しい!」と感じるのはどんなお仕事なんですか?
高田 一番楽しいのは開発だと思います。
大学の頃からやってることに一番近い部分ですから、やっぱり、一番好きです。
でも、向いてるかどうかでいうと、開発は向いてないなと思います(笑)
Hachi それはまたどうして?
高田 開発はある種の忍耐が必要で、僕にはこれがなかったんで(笑)。
忍耐っていうのは技術とかの話ではなくて、例えば、「エクセルの表をちゃんと毎日更新できるか?」 っていうような部分。
結局、見やすいデータを作るのも重要なんですけど、それをちゃんと更新して「この表を見たら問題ない」って状態をキープし続けることがもっと大事。
毎日帰るときにチェックして、間違いがないか探したり、「このカードとこのカードの能力を入れ替えよう」って話したものが、 全部修正されているか確認をする。そうやって、自分以外の人たちが信用して、リストを扱えるようにするっていうのがすごく大事なんですね。
なので、開発に向いている人は、フットワークが軽いというか、リストの更新のようなマメな作業が得意な人かな、と思います。開発のトラブルっていうのは、ほとんど伝達のミスから起きるんで。
なので、僕も意識はしてますけども、やっぱそれでも性格的に、そういったトラブルをよく起こしてしまう人間でした。

あと、開発の素養としてあるといいのは雑学ですね。
一番最初に限界が来るのって、カードゲームの能力とかではないんですよ。
特に『ヴァンガード』や『バディファイト』のようなオリジナル・カードゲームだと、一番最初にカード名とか、イラストの発注のアイデアとかが最初に尽きます。雑学の素養があると、開発ではすごく便利になります。

仮に「北斗七星をモチーフで7人の剣士を出そう」と意見を出すなら、北斗七星にちなんだ雑学を持っていないと話が合わない。
直接関係ない雑学でも組み合わせて「じゃあこのフレーバーテキストって、こうした方がいいんじゃない?」とかも提案できる。
そういうのが分かるかどうかっていうのは結構違ってくる。

あとはこれは開発に限らないし、すごい一般的な話になっちゃうんですけど、 就職で、自分が採用する側であっても受ける側であっても、やっぱり、今いる人たちと仲良くできるかどうかが一番キモだと思うんですよね。

コミュニケーション能力って言うとすごく難しく感じますが、例えば新しい子を採用した後、今いるスタッフと喧嘩して辞められるのが一番重い。
給料が低いから辞めるとか、ご家族になにかのトラブルがあって実家に戻りますっていう人だけじゃなくて、人間関係も辞める理由ですごく多い。

仕事ができて性格が悪い人より、すぐには仕事ができなくても「こいつが失敗しても、フォローしてやろう」と思える人柄の方が必要かな、と思います。
どんなにすごい素質があっても、今いる人たちをクビにして入れることはないっていうことです。これは大前提ですね。
Hachi もし高田さんが就活生の採用をすることになったとして、採用する人を決めるのにどんなところに注目しますか?
高田 勉強ができるかとか、資格を持っているかより、フットワーク軽く動ける何かが大事そうだなって思っています。


第3部:http://tcgnoheya.net/column/7467/へ続く

【アーカイブ】教えてHachi先生!!



kitsune_sml ライター:Hachi(ハチ)
 7歳からカードゲームに触れて育ち、それから20年以上、ありとあらゆるカードゲームで遊び続けている。20歳で某TCGショップにアルバイトとして入社。入社後は遊戯王部門責任者、フロアリーダー、ショップ店長を経験し現場から本部へ転属。スーパーバイザー兼営業として店舗の立ち上げや立て直し、イベントの企画立案・運営を担当した。
 現在は株式会社ウェッジホールディングスに転職、東南アジアの国々にカードゲームの楽しさを伝える事業を担当している。最近のブームは言葉が通じない相手とボディランゲージでカードゲームを遊ぶこと。
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