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【たけいのMTGデッキ紹介】コントロールデッキとプレイ速度のお話し

 こんにちは。「TCGのへや」スタッフの「たけい」です。

 本コラムでは、これから「マジック:ザ・ギャザリング」(以下「MTG」)を始めたい!昔やっていたけど復帰したい!といった方々に向けて、「戦乱のゼンディカー」(以下「BFZ」)のコモンとアンコモンだけで作ったデッキと、スタンダードのカードを使っての改造案を紹介していきます。詳しくは第1回のコラムをご覧ください。
 第1回では「上陸」を使ったビートダウンデッキを、第2回では「同盟者」を使ったシナジー(カード間の相乗効果)満載のデッキをそれぞれ紹介しました。どちらも過去に発売された「ゼンディカー」(2009年)から再録されたコンセプトを使ったデッキでしたが、今回紹介するのは、「BFZ」で新しく登場した「覚醒」を使ったコントロールデッキです。

白青覚醒コントロール-BFZ コモン・アンコモン限定構築-

4 城砦化した塁壁
4 ハリマーの潮呼び
4 巡礼者の目

-クリーチャー(12)-

2 面晶体の記録庫
4 掴み掛かる水流
4 乱動の噴出
4 真っ逆さま
4 沿岸の発見
2 予期
2 停滞の罠

-呪文(22)-

2 荒廃した瀑布
2 進化する未開地
7 
11 平地
4 天空の滝

-土地(26)-

※カード名をクリックすると、公式のカードデータが開きます。

デッキの使い方


 「覚醒」は「BFZ」で新たに加わったキーワード能力で、以下の能力を持ちます。

『覚醒N-[コスト](この呪文を[コスト]で唱えたなら、加えて、あなたがコントロールする土地1つを対象とする。それの上に+1/+1カウンターをN個置く。それは速攻を持つ0/0のエレメンタル・クリーチャーになる。それは土地でもある。)』

 「覚醒」は通常のマナコストではなく、「覚醒コスト」を支払うことで、通常の効果に加えて土地をクリーチャーとして目覚めさせ、共に戦うことができます。侵略されようとしているゼンディカーの土地が“自らを守るために戦う”というストーリーを能力化したもののようですね。

 このデッキも他のコントロールデッキの例に漏れず、毎ターン土地を出しつつ、相手の攻撃を耐えしのぐことが序盤の最重要課題です。≪巡礼者の目≫は土地を置く助けになるだけでなく、ブロッカーとして、相手の攻撃を受け止めてくれる優秀なカードなので、3ターン目にはなんとしても召喚したいカードです。十分に土地を置けた中盤以降は、各種呪文を積極的に「覚醒コスト」で使っていきましょう。≪沿岸の発見≫以外の呪文は相手のクリーチャーを除去しつつ、こちらにクリーチャーを提供してくれるので、攻撃を通す助けになってくれます。≪ハリマーの潮呼び≫は墓地の「覚醒」呪文を手札に加えるだけでなく、土地に飛行を与えることでブロックされにくくなるので、フィニッシャーにもなります。

 「覚醒」を使うにあたって注意しなければならないのは、適正な対象がすべていないと使えないことです。つまり、別に対象をとる必要のある呪文の場合、土地だけを対象に「覚醒コスト」で唱えることはできないということです。例えば、≪掴み掛かる水流≫を「覚醒」で使いたい場合、もともとの能力(「クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」)の対象となるクリーチャーが戦場にいなければ、「覚醒コスト」で唱えることはできません。また、複数のカードを対象に唱えた「覚醒」呪文にスタックでいずれかの対象を除去された場合、それらの対象のひとつでも残っていれば、呪文は解決されます。例えば≪掴み掛かる水流≫でクリーチャーと土地を対象に唱えた場合、効果の解決前にどちらか片方が戦場を離れていても、もう一方が残っていれば、その呪文は解決されます。

改造するなら


 土地が出せないいわゆる「土地事故」は、すべてのデッキで起こり得ます。速攻デッキであれば、1ターン中の手数こそ減るものの、まだ戦えますが、長期戦を想定しているコントロールデッキでの事故は、他のデッキ以上に深刻です。また、このデッキはクリーチャーが少ないため、相手の除去呪文はクリーチャー化した土地に使われてしまい、土地を破壊されてしまいます。対策として追加の土地を2枚ほど入れるといいでしょう。個人的には、≪進化する未開地≫を2枚、≪荒廃した瀑布≫を1枚、そして≪平地≫を3枚抜いて、≪溢れかえる岸辺≫4枚と≪大草原の川≫4枚を入れるのがいいと思います。土地28枚は多いと思うでしょうが、後半に引いた土地もクリーチャーにしてしまえば無駄になりませんし、毎ターン土地を置けないよりいいです。

 追加の「覚醒」持ち呪文ですが、≪次元の激高≫は必須だと思います。クリーチャー主体のデッキを相手にした場合、このカードを5ターン目に使えるかどうかで、勝率は大きく変わります、また、コントロールデッキ同士の対戦でも、相手のフィニッシャーを除去しつつ、こちらはクリーチャー化した土地を残せるのは優秀です。「覚醒」持ちのカウンター呪文である≪風への散乱≫ですが、ほとんどの「覚醒」呪文がソーサリーでコストも重いので、インスタントを構えているタイミングが少なく、また、任意のタイミングで「覚醒」を使えないので、採用するなら「覚醒」はおまけと割り切って使えるタイミングで使うようにしましょう。

 クリーチャーに関しては≪次元の激高≫と追加の土地が増えたので、減らしてしまっても構わないでしょう。入れるのなら≪オジュタイの語り部≫と≪陽焼の執政≫のセットか、≪徴税の大天使≫でしょうか。≪オジュタイの語り部≫は飛行も持っていて序盤の護りとして機能しますし≪陽焼の執政≫とセットで使うことで追加のカードをもたらしてくれます。その≪陽焼の執政≫も対戦相手が呪文を唱えるたびに自身をサイズアップしながら、ライフを回復してくれるので対戦相手の行動を制限することができます。≪徴税の大天使≫はアンタップ状態であれば、対戦相手は攻撃の度にマナを支払う必要があるので、対戦相手の行動に制限をかけてくれます。また、3/5飛行というスペックに加えて、攻撃時にも対戦相手がブロックするのにマナを要求するので、攻守ともに優れたカードです。要求するマナは1マナですが、使われると実に厄介なカードです。ただ、どちらの場合も、≪ハリマーの潮呼び≫は2枚は残しておきましょう。使い終わった「覚醒」呪文を使いまわせるだけでも優秀ですが、土地クリーチャーに「飛行」を与える能力が重要です。
 余談ですが≪卓絶のナーセット≫の-2能力で「覚醒」呪文に「反復」を与えても、「覚醒」コストで唱えることはできないので注意しましょう。

早いプレイを心がけよう


 改造後のデッキレシピの前に、プレイ速度に関する話をしたいと思います。
 コントロールデッキは相手のやりたいことを妨害して、ゲームの流れを支配することを目的としています。その性質上、決着がつくまでに時間がかかってしまい、時間切れになってしまうことがあります。時間切れを起こさないためには、早くプレイする必要があります。もし考えをまとめるのに時間がかかってしまい、プレイが遅くなっているのなら、繰り返し練習する以外に解決方法はありません。対戦を重ねることで、似たような盤面に遭遇した時に、過去の経験から素早く正解にたどり着くことができるでしょう。ここでお話しすることは、プレイが上達する方法ではなく、早くプレイするための助けになる時間の節約方法です。

 基本的なことですが、ゲームに使うもの以外はテーブルに出さないこと。そしてゲームの状況がよくわかるように、カードは見やすく並べましょう。不要な物でスペースをとって狭い場所でプレイしたり、テーブルの物を落とすようなことをなくします。盤面を広くとり、カードを確認しやすくすれば、ゲームの情報を得るのも簡単になります。

 次の二つは有名なプレイヤーも同じことを言っていますが、まず、機械的に処理すべき部分に時間をかけないようにしましょう。タップ、アンタップの動作、ドロー、デッキのシャッフルなどがこれにあたります。良いカードを引きたい気持ちはわかりますが、祈りを込めて引いても結果は変わりません。次に、対戦中は相手が考えている間も常に考えていましょう。例えば、相手がマリガンを考えている間に、土地を出す順番など序盤の動きを決めてしまいます。相手のターン中に次の自分のターンの動きを考えておけば、その分、自分のターンにかかる時間を節約できます。普段から相手ターン中に考えをまとめて、自分のターンにかける時間に余裕を持っていれば、難しい盤面で考える時間ができます。

IMG_20151109_120522  最後に、これは昔からある方法ですが「フェッチランド」を使う際に役立つテクニックです。それは、基本土地を白枠にするというものです。「MTG」のカードの枠には黒、白、金、銀の4つの色がありますが、大会で使えるのは黒枠と白枠のカードです。第9版(2005年)以降に発売されたカードはすべて黒枠なので、最近始めた方にはなじみがないかもしれません。「フェッチランド」が使えるフォーマットでは、基本土地を白枠にして、探しやすくするテクニックがあります。基本土地を白枠にすることで、デッキ全体を探さなくても白枠のカードだけを探せばいいので、探す時間を大幅に短縮することができます。

 ここでお話しした内容は、ゲームが上達するものではありません。しかし、早くプレイすることには、試合が早く終わる、難しい盤面で考える時間ができる、遅延行為を疑われない、練習回数を増やすことができる、など多くのメリットがあります。もちろん、友達と楽しく遊ぶ場で大会のように気を張る必要はありません。その時は、のんびりと楽しくプレイしましょう。大会に出るときや、大会に向けた練習の時には、早めのプレイを心がけてみてください。

白青覚醒コントロール-スタンダード-

4 ハリマーの潮呼び
3 徴税の大天使

-クリーチャー(7)-

4 掴み掛かる水流
2 手酷い失敗
2 勇敢な姿勢
4 乱動の噴出
4 風への散乱
2 真っ逆さま
2 沿岸の発見
3 次元の激高
2 時を越えた探索

-呪文(25)-

1 荒廃した瀑布
4 溢れかえる岸辺
4 大草原の川
4 平穏な入り江
7 
8 平地

-土地(28)-

※カード名をクリックすると、公式のカードデータが開きます。

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